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なおすずかけの口述試験の分析-商標-

2.3.商標法
 商標法については、テーマは1つだが、2つの事例問題が出ていることがまず注目すべき点である。2つの事例問題を用意することで多くの質問が作れるので、受験生の理解を試すことができるからであろう。
 1問目については、特に難しいことを聞いている訳ではないが、一つ重要なことが聞かれていないことに気づいた。
 この事例問題は、おそらくマグライト事件(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070628103140.pdf参照のこと)を題材にしていると思われる。であればまず、自社製品を模した立体商標の取り扱いについてまず聞くところかな、と思った。
 しかし実際には全く聞かれなかった。これはおそらく、この質問をしないで他の質問に移った方が良いと試験官が判断したためだろう。この「判断」は、おそらく論文式試験の成績や、それまでの口述試験のやり取りに基づくものと思われる(「論文式試験の成績が良ければ口述では大したことを聞かれない」というのは多くの合格者が証言している。実際私も商標法のできが一番良かったと思っている)。
 2問目は「商品」の概念について聞いているところに注意である。これは根本的な問題だが、実務上も非常に重要な問題である。たとえば商標登録出願の代理を依頼されたとき、その商標によって保護される対象が商品なのか、役務なのかを的確に理解していなければ商標登録されないからである。
 しかも2問目の質問の多くは法文集を見ても答えが得られる訳ではなく、青本等を読んでいなければ答えようのない問題だった(実際2問目で聞かれた内容の答えは「青本」商標法2条の[参考]に記載されている)。

で、明日はこれまでの分析を元に、口述試験に向けた対策について書くことにする。

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プロフィール

なおすずかけ(「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません)

Author:なおすずかけ(「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません)
東京都在住のアラフォーです。
2009年弁理士試験に最終合格し、2010年4月に弁理士登録しました。現在東京都内の特許事務所に勤務しています。
家族構成は、妻と娘2人(小学4年生と1年生)。
趣味は囲碁(WINGで3k。一般的な日本の碁会所だと4段くらい?)

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