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審尋は書面? それとも口頭?-特許庁から呼び出された話-

 他人が担当していた事件の後処理に追われてイジイジしていたところに受付の女性から電話があった。何でも審判官が面接を希望しているから、折り返し電話して欲しいとのことだった。
 早速教えてもらった内線番号に電話すると審判長と思われる審判官が電話に出た。最初に弁理士である旨述べた後で、電話があったときに不在にしていたことを詫びた。
 するとその審判官は、「何度も審判合議体で審理を重ねたのですが、本願発明は数式が多数出て来て抽象的であり、分かりにくい。つきましては本願発明の具体的内容について審判合議体の前で説明して欲しい。」と言った。
 要するに特許法134条4項の「審尋」である。実務で審判を経験している人は「審尋」といえば、前置審査で特許査定されないときにくるものと思っているかもしれない。しかし本件は審判請求時に補正していないため前置審査はなく、いきなり審判合議体による審理となった。
 また「審尋」とは、審理する上で不明な点を質問するということであるから、審判合議体が「?」と思ったら随時できるのである。むしろ前置審査後に特許できない事件の審尋は、所謂長官報告(特許法164条3項)を公開するために行われているのだろう。
 とはいえこの審尋での説明をもとに審判合議体は本件出願を審理するのだと思うと緊張する。逃げ出したい気持ちで一杯だが、電話をくれた審判官の「本願発明を一番理解している方の説明をお願いします」との一言で、それはダメなのだろう(本件は在外者の案件)。審尋は来週だが今からどうしたものかと悩んでいる。
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プロフィール

なおすずかけ(「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません)

Author:なおすずかけ(「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません)
東京都在住のアラフォーです。
2009年弁理士試験に最終合格し、2010年4月に弁理士登録しました。現在東京都内の特許事務所に勤務しています。
家族構成は、妻と娘2人(小学4年生と1年生)。
趣味は囲碁(WINGで3k。一般的な日本の碁会所だと4段くらい?)

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