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囲碁ガール

相互リンクを張っている、同期合格の@maruchan_73 氏がtwitter上で以下のようなことをつぶやいていた。

“囲碁ガール”が増殖中! 知られざる囲碁の魅力とは? http://t.co/csdd5KFx 将棋も似たようなものですよ,そこのお嬢さん。

これについて思ったことを徒然に書いてみる。

ここで紹介されているYahoo!ニュースにあるように、囲碁を打つ女性「囲碁ガール」が増えていることは、ちょっとした囲碁のイベントに参加するとすぐに実感できる。去年まで六本木ヒルズで開かれていた"IGO Festival"(今年は目白で開かれるようです)などは、囲碁のイベントであることを示す看板やポスターを外せば、外から見た人は誰も囲碁のイベントとは思わないのではないか、と思う位女性の多いイベントだった。

ところでなぜ「囲碁ガール」は増えたのだろう? 別に詳しい調査をした訳ではなく、自分の知る囲碁ガール等についての見聞に基づいているが、以下のような要因があるのではないだろうかと考えている。

1.ヒカルの碁
2.囲碁教授法の進化
3.献身的な普及活動に取り組んだ棋士やアマチュアの存在
4.囲碁普及のイベント

1について。これは、本来は、子供への普及が意図されていたのではないかと思うが、意外に大人も観ていて(私も漫画は全巻揃えた)、そういった人たちの中には今の「囲碁ガール」と呼ばれる人たちも少なくないようである。実際、私が以前、囲碁を打つ女性達に指導碁を打って欲しいと頼まれて参加したとき、彼女達は全員「ヒカルの碁」で囲碁に興味を持ったと言っていた。

2について。これは、私が子供の頃と比べると驚くほどに進歩していると思った(私は小学2年生の頃にルールを覚えた)。囲碁はルール自体は簡単だが、結構複雑で取っ付きにくいところがあるが、今の教授法は、その「複雑で取っ付きにくい」ところをうまく取っ付きやすくして、なおかつレベルが上がると、その「複雑で取っ付きにくい」ところこそが囲碁の面白さだと気づかせてくれるようになっている。

3について。まず指摘できるのが、吉原(旧姓.梅沢)由香里プロの尽力である。彼女は、囲碁ファンのオジサンの鼻の下を伸ばしただけではなく、全く囲碁に関心を持ちそうもなかった人をも魅了した。彼女は、同じ女性としてどうやったら囲碁を楽しめる雰囲気を作れるのかといった細かいところまで気を配ったに違いない。

4について。これは「ヒカルの碁」が人気漫画になってからだと思うが、日本棋院や関西棋院はもちろん、他の囲碁団体も囲碁を始めたばかりの人たちに囲碁を楽しんでもらうイベントを増やした。前述の"IGO Festival"はその好個の例である。

こうやって振り返ってみて、「将棋ガール」を増やすには何が必要だろうか? 最近将棋をやっていないし(かつては囲碁よりも好きだった)、将棋界の情報を追っていないのであまり書けないが、2については、将棋の方が囲碁よりも取っ付きやすいように思うが、そこから先へ進んだときに、将棋の面白さや奥深さにうまいこと触れさせる教授法が必要なのではないかと思う。あと1,3,4については詳しい方のコメント希望。

如何でしょう?




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将棋ガールの実現へ考察もどき

将棋ネタについて喜んでコメントさせて頂きますw

将棋よりも囲碁の方が,女性の競技人口は多いだろうという印象を昔から持っていますが,最近はさらに増えているようですね。
どうすれば「将棋ガール」が増えるのか難しいですが,私もつれづれに。

1.漫画・アニメの影響
少年少女のインプリンティングに大成功した「ヒカルの碁」。ジャンプというメジャー誌で火がつきアニメ化でさらに多くの少年少女に囲碁という文化に触れさせた功績は絶大だったと思います。
一方,将棋の場合,月下の棋士,ハチワンダイバー,3月のライオンなどそれなりに話題になった漫画が存在するも,いずれも青年誌での掲載に過ぎません。そしてアニメ化もされておらず少年少女への認知度は低いです。三つ子の魂百までなので、ここをなんとかテコ入れしないと!!
じゃあ,将棋も少年誌・少女誌へという話もあるのでしょうけど,将棋の場合,囲碁よりもルールが複雑で,ある程度読者の予備知識が要求されるため,出版社サイドが難色を示すのかもしれません。「ヒカルの将棋」でも設定自体は、違和感ないわけですので、チャレンジ溢れる出版社の方が現れてくれないかと。ただし、将棋の駒は漫画じゃ描きにくいので漫画家泣かせかも...小さいコマ割じゃ盤面描けないかと。

2.教授法
私も幼いころは囲碁もやっていました。昔は,19路盤だけだったような気がするのですが,最近は13路盤,9路盤なども普及して囲碁の本質を維持しつつお手軽感に取り組める環境が整っていて,なるほどなぁと感じるところです。(大局観はかなり変えないとダメですが...w)最近の具体的な教授法には詳しくないですが、学び易い・教え易い環境がひとまず整備されている印象です。
将棋は,9×9盤をダウンサイジングする発想そのものがありません。(思い切って5×5くらいにしたら...先に仕掛けた方が負けるな、きっとw)そして、それぞれの駒に個性があるのでそれを一通り覚えるところに最初のハードルがあり,それらを覚えたとしても,どのように駒を協力させて相手陣に攻め込むかという戦略性について教える方法は、昔からさほど変わっていないように思います。とりあえずは、駒落ち戦で段階的に駒の協業、勝つ喜びを体感してもらうという感じでしょうか。ここでいかに飽きさせないようにできるかが指導者側のポイントかと。特許法等と同じで点が線・面に成りはじめると後は放っておいても面白がって自らやるので。

3.普及及びイベント
将棋の場合、男女プロ棋士が全国の小学校等に赴き指導対局を行うなど地道な活動をされておられますが、メディアへの露出が少ないので、梅沢さんのような精力的で外部への発信力がある女流棋士さんが現れてくれればなぁと。あと、IGO FESTIVALのような大きなイベントがあればと思うわけですが、この辺りはプロだけでなくアマチュアも巻き込んで企画していかないと実現できないような気も...なんだかプロモーションについては総じて将棋の方が負けている感じがしますorz

4.イメージ戦略
初心者、若い(幼い)女性に受け入れられやすいイメージをどう構築していくかというのが最大の課題でしょうか。知的でオシャレで格好いいというようなイメージを。将棋はどうもおっちゃんがやっているというイメージがあるので、囲碁フリーマガジン(http://goteki.jp/)のようなドラスティックな試みをしないといけないんじゃないかと思うわけであります。あれはあれで、若干やり過ぎ感がありますがw
あと、囲碁はアジアを中心にワールドワイドですが、将棋系ゲームは属地主義っぽいので、インターナショナル感が乏しいというのもあるんでしょうか。
(なお、囲碁は感性で打っている部分が結構あるように思うのに対し、将棋は感性の部分もありますが結構理詰めで指す感じなので、初心者が続けられるかどうかは性別による向き不向きというのもあるかもしれないと思ったりもします。)

ぐだぐだとすみませんでしたっ。
ではでは。
プロフィール

なおすずかけ(「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません)

Author:なおすずかけ(「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません)
東京都在住のアラフォーです。
2009年弁理士試験に最終合格し、2010年4月に弁理士登録しました。現在東京都内の特許事務所に勤務しています。
家族構成は、妻と娘2人(小学4年生と1年生)。
趣味は囲碁(WINGで3k。一般的な日本の碁会所だと4段くらい?)

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